(１)機器選定時の注意事項

揚力に余裕のあるジャッキを選定してください。

ジャッキ揚力を超えた荷重を負荷させないでください。

複数のジャッキを使用する場合は不均等荷重が発生しやすいため、また安全のため、揚力に十分余裕のあるジャッキを選定してください。この場合、通常ジャッキ揚力の50〜70％以下でご使用ください。

(２)製品を取扱う時の注意事項

ジャッキは放り投げたり、落としたりしないでください。特にアルミニウムジャッキ（AJ）は注意してください。

逆さ使用や引き使用はしないでください。引張使用の時は引張ジャッキ（PL形）を用いてください。
（JJ‐10011は横使用も不可です）

ジャッキを操作しない時は、ハンドル棒を抜き、安全な場所においてください。
高所での操作時はハンドル棒を落下させないよう注意してください。

損傷したジャッキや、改造および整備不良のジャッキは使用しないでください。

本ジャッキは屋内使用の設計となっています。雨、水の侵入対策構造とはなっていません。屋外使用や環境の悪い場合はメンテナンス間隔を短くしてください。特に、グリス給脂並びにグリス塗布を頻繁に行ってください。屋外長期使用または海岸ベリなど環境条件が非常に悪い場合は別途相談願います。

(３)ジャッキ設置時の注意事項

ジャッキ設置は安全な位置で操作および調整できるように作業スペースを考えてください。

ジャッキを設置する場所は地盤および扛上できるようジャッキを設置してください。

ジャッキは堅固な基台に設置し、倒れないよう適切に支持してください。

ジャッキは平坦で負荷に耐える地盤（コンクリート）または、基台（木材又は鋼製）に設置してください。振動や揺れのある所に設置しないでください。

ジャッキ設置基盤が弱い場合や不安定な場合は弊社の安全台をご使用ください。弊社のジャーナルジャッキには安全台が使えるようベース部に突起が付いています。ただし、アルミニウムジャッキ（AJ）、爪付ジャーナルジャッキ（NJ）には安全台は使用できません。

ジャッキ荷重受部およびジャッキベースには、滑らないように摩擦材（板）を挟んでください。NJ（爪付ジャーナルジャッキ）タイプでは爪部と被扛上物の間に摩擦材を挟んでください。ジャッキ上の被扛上物が滑るのを防ぎ、傷つくのを防ぐためです。

荷重中心部で垂直に、かつ全面で荷重を受けてください。線接触、点接触や不安定な状態で荷重を受けるのは危険であるほかジャッキの故障につながります。

ジャッキに斜め荷重や衝撃荷重を負荷させないでください。静的な垂直荷重のみとし、風や外力、横荷重がかからないようにしてください。

(４)運転時の注意事項

荷重の重心とジャッキの配置を検証してください。

ハンドル操作は手動で行ってください。

ハンドル棒はラチェットハンドルの穴底まで確実に差し込みます。不完全の場合は操作時滑りますので必ず確認してください。なお、アルミニウムジャッキ（AJ）のハンドル棒は「ねじ」の2本のつなぎになっています。確実にねじ込んでからご使用ください。

操作者は安全な位置で操作してください。持ち上げた荷重には確実なサポートを挿入し、安全が確保されるまでは、その荷重の下に入らないでください。

ジャッキを上昇させるときは、ラチェットハンドルのライナーを矢印「UP」の方向へ確実に押し込みハンドル棒を廻動操作します。

ジャッキを下降させるときは、ライナーを矢印「DOWN」の方向へ確実に押し込み、注意深く（ゆっくり）ハンドル棒を上下に廻動操作します。

降下作業は荷重のバランスを崩してはなりません。ジャッキのストロークが足りないときは、一旦サドルやスペーサで荷重を仮受けするなどして荷重を受け替え、バランスに注意しながら順次降下作業を続けます。ただし、アルミニウムジャッキ（AJ）の使用は適当ではありません。

ジャッキの上下作動時は常に被扛上物の安定に注意して操作してください。

設置したジャッキに負荷をかける場合は、衝撃荷重が加わらないようにかけてください。

ジャッキのラム揚程線（朱線）を超えて操作しないでください。
無理に操作するとねじが固定（ロック）し、ジャッキが動かなくなります。

ジャッキヘッドの下面が本体に当たればそれ以上降下操作はしないでください。無理に操作すると「ねじ」が固定（ロック）し、ジャッキ故障の原因となります。

(５)複数ジャッキの使用上の注意

複数のジャッキを使用する場合は不均等荷重が発生しやすいため、また安全のため、揚力に十分余裕のあるジャッキを選定してください。この場合、通常ジャッキ揚力の50〜70％以下でご使用ください。

操作の指示、合図：ジャッキ操作は負荷の移動量を監視し、全体のバランス、重心位置を見ながら操作の指示を行ってください。特に複数のジャッキを使用する場合は、各ジャッキの操作順序など指示系統を事前によく打合せし、間違いのないように操作を行ってください。

(６)保守・保管上の注意

ジャッキ各摺動部のダスト除去を行い、グリース給脂および塗布を必要に応じて定期的に行ってください。
指定グリース：ダフニーエポネックスグリースEP No1または相当品。

雨や砂、砂塵にさらされたジャッキは使用する前に清掃してください。ハンドル棒や荷重受部は滑らないように清掃しておいてください。

ジャッキは雨風や砂塵、湿気から守られている場所（屋内保管が好ましい）で保管してください。

銘板の表示が不明瞭になった場合、お客様にてお取り替えください。

お問い合わせは＞こちら＜よりメールを送付ください。